梶原研究室

ご挨拶

 令和に入って2年目を迎えましたが,少子高齢化に伴う人口減少や地方の過疎化,社会インフラの老朽化,崩壊寸前の社会保障など危機的な状況は変わらず,その中での新コロナウイルス感染拡大でこれからの先行きの不透明感が益々強まっています。
 さて大学には引き続き日本経済再生に向けた産業連携の強化や科学技術イノベーションが強く求められています。その中で私達の研究室で何ができるのかを改めて整理し,そして社会実装化に向けて研究開発に邁進します。これまで私達の研究室では無線通信から電波センサに至る様々な電波応用システムの研究開発を行ってきました。その中で注力しているのが(1)車載用ミリ波レーダ技術と(2)生体情報センシング技術です。

(1)車載用ミリ波レーダ技術  
 自動運転や安全運転支援の分野では,走行環境認識用の79GHz帯レーダだけでなく車室内監視用のミリ波レーダセンサを含め,ミリ波レーダの役割はさらに大きくなっていくと思います。その中で車載レーダ間干渉にロバストなレーダ方式の研究や自車位置推定技術,車室内モニタリングシステムの研究開発を行っています。

(2)生体情報センシング技術  
 高齢者の健康寿命と高年齢者の就労年齢を延伸することを目的に,浴室や寝室などでの高齢者の見守りシステムの研究,そして忙しい人や高齢者等のヘルスケアを目的とした新しいワイヤレス生体情報センシング技術(呼吸,心拍,血圧)を研究開発しています。ここでは,日常生活の中でさりげなく呼吸数や心拍間隔,血圧を非接触で計測する技術を確立します。これにより病気の予兆や余病を事前に検知することが可能になり,社会保障費の削減や健康寿命を延ばすことが期待できます。

 では研究室の研究活動の詳細については以下のポスター資料1-1~2-2をご参照下さい。
1. 先進的ホームヘルスケア・見守りシステムの研究開発 ・・・資料1-1先進的ホームヘルスケア・見守りシステムの研究開発
2. ワイヤレス生体情報センシング技術の開発 ・・・資料1-2ワイヤレス生体情報センシング技術の開発
3. 車載用ミリ波レーダと自車位置推定技術 ・・・資料2-1車載用ミリ波レーダと自車位置推定技術
4. ミリ波センサによるドライバーモニタリング技術 ・・・資料2-2ミリ波センサによるドライバーモニタリング技術

 また下記のミリ波による心拍変動センシング技術および浴室用センサについてはIEICE ComEX 2020からダウンロードして下さい。
「Heart-rate monitoring of moving persons using 79GHz ultra-wideband radar sensor」
「Bathroom Monitoring with 79GHz UWB radar sensor using Hidden Markov Model」

 今後とも,より安全安心な社会と快適な生活を実現するための電波応用システムの研究開発に従事していきます。

2020年3月2日